■就寝時は足元に座布団を1枚敷こう
〈就寝時の足元に座布団を敷く〉
寝るときは、足の下に座布団を1枚敷こう。足を心臓よりも高い位置にもってくることで就寝時の血流の滞りを解消。深い睡眠で十分な休息を。
ミネラル不足を補うにはスポーツドリンクがおすすめだという。
「スポーツドリンクはミネラルを効率よく取ることができます。さらに『脱水』も筋肉の制御機能を低下させてしまう要因なので、水分とミネラルが同時に取れるものをこまめに飲みましょう」
ミネラル補給と同時に欠かせないのが「血行促進」だ。
「せっかくミネラルを補給しても、全身に行き渡らなければ意味がありません。ミネラルは血液を通して全身に運ばれるので、血流が悪化していると、ミネラルが全身に行き届かなくなってしまいます。すると、心臓から遠い、ふくらはぎや足の指がつりやすくなるのです」
血行不良の改善には、ふくらはぎを締め付ける「弾性ストッキング」が効果的だという。
「ふくらはぎの筋肉を適度に圧迫することで、血液を足から心臓へと押し上げて、静脈の血行を改善してくれます」
さらに簡単なエクササイズで末端の血行を促進すると万全だと保坂先生は話す。
「『足指グーパー体操』は名前のとおり、足の指を『グー・パー』させるエクササイズです。靴を履いたままでもOK。家などで余裕がある場合は、イスに座ってタオルを床に敷き、足の指でタオルを手前にギュッと手繰り寄せる“タオルギャザー”がより効果的です」
■それでもつってしまった場合はどうすれは……?
「基本的に痛い部分を伸ばしてください。筋肉の収縮を伸ばすことが大切です」
〈ふくらはぎがつったとき〉
こむら返りは筋肉の収縮によって起こるため、痛い部分を伸ばそう。ふくらはぎが痛いときは、足裏をつかんで手前に曲げて伸ばして。すね側がつった場合は反対に曲げてすねを伸ばそう。
〈足の指がつったとき〉
足の指の腹側がつったときは、指を甲側へ反らせて痛い部分を伸ばそう。反対に爪側が痛いときは指を足裏側に曲げて伸ばそう。
「痛みが引いたあとは水分とミネラルを必ず補給して再発を防止しましょう」
こむら返りが続くときは、静脈の血液が逆流する「下肢静脈瘤」の可能性もあるので、一度、血管の状態を調べてもらおう。
こむら返り対策を毎日の生活習慣に取り入れて、真夜中の激痛を解消しよう!