■緊張型頭痛
〈特徴〉
・動いたほうが楽で、入浴や飲酒で痛みが和らぐ
・頭全体が重く、圧迫される痛み
・長いと1週間くらい続くが、仕事や家事に支障をきたすほどではない
・運動習慣のない人、デスクワークが中心の仕事、猫背など姿勢の悪い人が多い
・動画配信を一日中見る習慣がついた人
〈なりやすい人〉
・長時間のPC作業や、スマホや本を読んで、猫背気味の人
・完全主義、神経質、喜怒哀楽が激しい人
・なで肩、柳腰の典型的な日本人体形の人
・嫁姑などの家族関係が悪かったり、要介護者を抱えている人
・低血圧や貧血気味の人
・あぐら、お姫様座り、ごろ寝など姿勢の悪い人
・シャワーだけで湯船につからない人
「緊張型頭痛はよく『肩コリ』が原因といわれますが、実は99%、『首コリ』が原因です」
首コリの最大の原因はスマホだという。長時間うつむき加減でスマホを見ていると、本来ゆるやかに背中側へカーブしている頸椎がまっすぐになる。PCなど細かい手元作業や眼精疲労、寒さなどで肩をすぼめるなどでも、首や肩、側頭部の筋肉が収縮し、血管が圧迫されて血流が悪くなり、痛み物質や疲労物資が発生して、緊張型頭痛が起こるのだ。
「痛み物質の『プロスタグランジン』は鎮痛薬が効くので、市販薬でも楽になるでしょう」
緊張型頭痛はなんとなく痛み始め、長いと1週間くらい、頭が重く圧迫される痛みが続くが、仕事や家事ができないほどではない。また、じっとしているより動いたほうが楽になるのが特徴だ。
「コロナ禍で動画配信を一日中見る習慣がついた人なども危険です。ごろ寝をやめる、猫背にならない、足を組まないなど、正しい姿勢を保つよう意識してください」
嫁姑の仲が悪いなど人間関係のストレスや、寝ているときに首に負担のかかる枕、度の合っていない眼鏡なども、緊張型頭痛の誘因になる。生活を見直してみよう。