「トマト×アスパラ」で紫外線疲れ、「ツナ×にら」で冷房病……酷暑で蓄積した「夏ダメージ」は食べ合わせで解消
画像を見る かぼちゃ×りんごも抗酸化作用が高い食べ合わせ(写真:PIXTA)

 

■《うまい、安い、早い》にプラスα《健康にいいもの》

 

そのときの体調や気候に合わせて自分に適した食材を選び、組み合わせ、食事する。

 

さっそく大久保さんに、夏の「なんとなく不調」の症状別におすすめの食べ合わせを教えてもらった。

 

【紫外線疲れ】トマト×アスパラガス

 

効果:トマト=グルタミン酸の含有量が野菜ではトップクラス。疲労回復に役立つクエン酸、抗酸化作用の高いリコピンも豊富/アスパラガス=疲労回復に役立つアスパラギン酸や、抗酸化作用のあるβカロテン、ビタミンC、Eも豊富

 

おすすめの食べ方「アスパラ豚丼」:みじん切りのしょうがとにんにくを炒め、一口大に切ったアスパラ、トマト、豚こま肉を加え、醤油、みりん、塩、胡椒で味を調えてごはんにのせる

 

「太陽の下で長く歩くと、どっと疲れますよね。紫外線がシミ、しわの原因になるだけでなく、全身の疲労にもつながるんです」

 

目も紫外線を浴びるため、角膜で大量に活性酸素が発生して炎症を起こし、その刺激が脳に伝わると、自律神経にも負荷がかかり、疲労につながるのだという。

 

「『食薬』では、活性酸素を除去して疲労を回復することを考え、抗酸化作用の高いトマトとアスパラガスを使います。アスパラに含まれるアスパラギン酸には、体力回復や、アンモニアの排出を促す働きがあります」

 

【胃腸の疲れ】オクラ×大根

 

効果:オクラ=ネバネバ成分であるペクチンやガラクタンは胃腸の調子を整え、血糖値やコレステロールの上昇を抑える/大根=ジアスターゼなどの消化酵素を含み、消化吸収を助け、胃もたれや食べすぎなどからくる胃の不調を改善

 

おすすめの食べ方「オクラのみぞれ大根ポン酢がけ」:1分ほどレンチンしたオクラをみじん切り、大根おろし、みょうが、大葉とあえてポン酢がけと超簡単で、ドレッシングとしても使える!

 

「オクラのネバネバ成分のペクチンやガラクタンには、胃腸のダメージをやわらげて支え、血糖値やコレステロールを抑える働きが。大根はジアスターゼなどの消化酵素を含み、消化吸収を助けますので、食べすぎや、お酒の飲みすぎにもやさしいんです」

 

【不眠】豆腐×イカの塩辛

 

効果:豆腐=タンパク質、ビタミンB、カルシウムなどを含み栄養素が高く、セリンが睡眠の質の向上に役立つ/イカの塩辛=発酵食品の塩辛は消化吸収がよく、イカのグリシンが睡眠の質の向上に役立つ

 

おすすめの食べ方「豆腐のイカ塩辛のせ」:豆腐の上にイカの塩辛をのせ、みょうがや大葉、ごま、かつお節などをのせて完成

 

「暑い夏の夜はなかなか寝つけないことも。発酵食品のイカの塩辛は消化吸収がよく、睡眠の質を高めるグリシンが豊富です。豆腐はそのグリシンの合成を助けます」

 

次ページ >【肌トラブル】かぼちゃ×りんご

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: