「トマト×アスパラ」で紫外線疲れ、「ツナ×にら」で冷房病……酷暑で蓄積した「夏ダメージ」は食べ合わせで解消
画像を見る トマト×アスパラガスは抗酸化作用が高い組み合わせのひとつ

 

【肌トラブル】かぼちゃ×りんご

 

効果:かぼちゃ=皮には抗酸化作用のあるビタミンA、C、E。種には鉄、亜鉛などのミネラル、タンパク質、食物繊維が/りんご=抗酸化作用の高いポリフェノールを含み、シミ、しわなど活性酸素によるダメージの軽減に役立つ

 

おすすめの食べ方「りんごとかぼちゃのソテー」:かぼちゃ100グラムは皮、わたつきでスライスし、りんご1/2個もスライスしてソテーする。乾燥肌対策としてお酢やレモン汁、オリーブオイル、シナモンで調整

 

「ポリフェノールやペクチンを含むりんごと、βカロテンを含むかぼちゃは、抗酸化作用が高い食べ合わせです。りんごのペクチンは整腸に働き、肌の状態を整える作用もあります」

 

【冷房病】ツナ×にら

 

効果:ツナ=タンパク質、ビタミンB群、ミネラル、オメガ3脂肪酸などを含み、タンパク質不足の解消に役立つ/にら=代謝を促すビタミンB群、血流を促す硫化アリルなどを含むため、冷えや運動不足に役立つ

 

おすすめの食べ方「ツナのマーボースープ」:ツナ1缶を汁ごと、にら1/2束、豆腐1丁、にんにく1かけ、酒50ml、水400mlを煮立て、味噌、豆板醤、醤油で調味

 

「にらは代謝を促すビタミンB群、血流を促す硫化アリルなどを含むため、運動不足による代謝低下や、冷えの解消に効果があります。ツナはオメガ3脂肪酸などを含み、タンパク質不足の解消も」

 

【イライラなどストレス】セロリ×手羽先

 

効果:セロリ=香り成分のアピインやセネリンには心を落ち着かせ、気を巡らせる作用がある/手羽先=立ちくらみなどは胃腸が弱っているケースも。骨付きの鶏肉から抽出するスープはタンパク質や鉄が豊富

 

おすすめの食べ方「セロリと手羽先のスープ」:水に干し椎茸、昆布を入れて煮出し、手羽先か手羽元とセロリを葉もすべて投入して煮る。しょうゆと塩で最後に味を調整

 

「小さなストレスでもイライラしてしまうこと、ありますよね。気の巡りを改善する理気作用で、このストレスを軽減するのがセロリ。そして、鉄やタンパク質不足の解消に役立つのが鶏肉です」

 

最後に、大久保さんが「食薬」の食材選びのコツを教えてくれた。

 

「健康食というと高価なイメージがありますが、お総菜より食材を買って調理するほうが、やっぱり安いです。旬の食材ならなおさら。ただ、たとえばタンパク質を摂取したい場合でも、ツナを選ぶときに『マグロは水銀の影響が不安』という方はカツオを選ぶとか、1つの食材にA案、B案と選択肢を持ちましょう。その蓄積が長期の健康につながります」

 

食薬とは「市販薬のような即効性よりも、健康長寿を意識した食べ方」だと大久保さん。季節ごとに最適で手軽なレシピを持とう!

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