ささくれは、剥くな!! 細菌やウイルスにとって“侵入し放題のドア”
画像を見る ささくれから細菌が入ると“ひょうそ”になる危険性も(写真:keikyoto/PIXTA)

 

■ささくれだからと甘く見ず、炎症を起こしたら皮膚科などを受診

 

大抵は指先だけの症状にとどまるが、まれに放置しすぎると体内に拡大する恐れもあるという。

 

「炎症が長引くと、関節が硬くなり指の曲げ伸ばしが困難になる『屈筋腱腱鞘滑膜炎』に発展することも。指先は骨に近く、悪化して感染が進むと骨に感染する『骨髄炎』や、リンパ管を通って体内に広がれば『リンパ管炎』になるリスクも高まります」

 

骨髄炎は最悪、壊死や病的骨折を起こすことも。

 

「注意すべきは、免疫力が下がっている人、子供やシニア層。菌やウイルスが侵入したとき抵抗力が弱く、炎症を起こしやすいんです」

 

ささくれを防ぐためにできることはあるだろうか。

 

「家事で水をよく使う主婦や、水仕事の多い美容師は、とくにささくれができやすいので、水を使ったあとは、ハンドクリームなどでこまめに保湿をしましょう。また、お湯は刺激になり、水分を蒸散させて皮膚の乾燥を促すため、風呂の長湯を避け、家事はゴム手袋を着用、就寝時は保湿用の手袋がおすすめです」

 

それでも、ささくれができてしまったら、自然にはがれるのを待ち、触らないことが大切だという。服などに引っ掛かるのが気になる場合は、爪切りやハサミなどで根元からカットしよう。ただし、ばんそうこうで保護するのはNG。血流障害を引き起こしたり、粘着部分で皮膚がかぶれたりする原因になる。

 

この冬、ささくれにはご注意を!

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