■日々の食生活にサケやきのこなどを
アレルギー反応を抑制する制御性T細胞の働きに関わり、鼻炎をはじめとするアレルギー疾患に効果的だといわれているのが、ビタミンDだ。
「本来は日光にあたると体内で作られますが、在宅勤務の増加や、冬季の日照時間低下しているため、不足している人が多いです。
意識的に日光を浴び、ビタミンDが豊富に含まれた食材(サケ、サンマ、ちりめんじゃこ、きくらげ、干ししいたけなど)を積極的に取りましょう」
免疫細胞であるマクロファージを活性化させるため“免疫ビタミン”とも呼ばれているのが、LPS(リポポリサッカライド)。
「れんこん、メカブ、ひらたけなどに含まれています」
ケルセチンは、アレルギー症状の原因の一つであるヒスタミンの分泌を抑えてくれる。
「ケルセチンは野菜などに含まれるフラボノイドで、玉ねぎの黄色色素として知られています。玉ねぎ(特に外皮に多い)のほか、りんご、サニーレタス、ブロッコリー、モロヘイヤなどに多いといわれています」
バランスのいい食生活に、これらの食材を取り入れよう。
■就寝時は布団よりもベッド
室内に持ち込まれた花粉は、日中は空気中を舞っているが、夕方から夜間にかけて室内の人の動きが減る時間帯に、徐々に部屋の床に落ちてくる。
「具体的な医学的検証はないのであくまで私見ですが、直接床に布団を敷くよりも、数十センチの高さがあるベッドのほうが、床に落ちた花粉を吸い込む量を減らすことができ、症状が軽減する方がおられます」
一般的な治療や対策のほか、以上の副作用の心配のない対策法も駆使して、つらい花粉症シーズンを乗り切ろう。