荻原博子 10年後の不安を解消する「お金がたまる7つの知恵」
10年後の日本はどうなっているのか?そして自分は……と不安だらけの時代。そこで経済ジャーナリストの荻原博子さんが、今までの価値観やライフスタイルを見直すことで「お金がたまる7つの知恵」を紹介してくれた。
【1】”素っ裸”の精神で、ムダ遣いをなくす
「将来のための貯金は不安解消のためにもっとも重要なもの。お金を貯めるには家計のスリム化が必要です。これまで当たり前だと思っていた価値観を捨て素っ裸の気持ちになって、今買おうとしているものが本当に必要なのか、ゼロから吟味してほしいのです。貯金の目標は、まず100万円から」
【2】家計のムダ、No.1は保険
「保険をカバーしてくれる社会保障制度はいくつもある。たとえば遺族基礎年金や健康保険の『高額療養費制度』など。掛け捨ての死亡保障は保険料の安い共済やネット生保を利用し、医療保障は5000円程度の給付金が出るシンプルなもので十分です」
【3】財産の棚卸しでお金を貯める
「将来予想される『資産』と支出に当たる『負債』を書き出します。『負債』は60歳以降の基本生活費や60歳時点でのローン残高など。資産から負債をマイナスした金額が、老後のために準備しなければいけない金額。目標をはっきり把握しておきましょう」
【4】子供の自立のために奨学金を取得させる
「教育費はできるだけ子供に返済させてください。自分のお金で勉強したほうが子供の自立にも自律にも役立つということです」
【5】まとめ払いで「貯まる人」になる
「国民年金やNHKの受信料など、まとめ払いで安くなるものがあります。金額にするとわずかかもしれませんが、まとめ払いのクセをつければお金にシビアになります」
【6】10年後も働ける人になる
「リストラ増加のなか、今の職場で働き続けるには必要とされる人にならなければいけない。そのために、今の仕事を生かせる資格を取ることです。雇用保険から支給される『教育訓練給付金』で、資格取得にかかったお金の20%が戻ってきます」
【7】健康は夢を持つことから
「10年後の不安を解消してくれるのは『お金』と『健康』だと思っています。そして健康にいいのは趣味や夢を持つことだと。なんでもいい、好きなことに一生懸命取り組むことが、健康と長生きの秘訣だと思いますね。未来を信じて、今から準備を始めてください」
