水中をゆったり浮遊するクラゲたち。今月、人気水族館に新クラゲエリアが続々とオープン!
ここ、東京・池袋のサンシャイン水族館の新エリア「海月空感(くらげくうかん)」では、横幅約14メートルの巨大パノラマ水槽に約1,500匹のミズクラゲが視界いっぱいに広がる。
「クラゲ本来の色を見せるため、ライトはあえてカラフルなものにせず、白で統一。海中にいるような気分を味わえるような演出をしています」(水族館担当者)
クラゲは体がほぼ水分でできているため傷つきやすく、実はとても繊細。クラゲ担当の飼育員さんに、知られざるクラゲトリビアを聞いちゃいました。
■死ぬと水に溶ける
体の95〜98%が水分で、ゼラチン質でできているクラゲ。寿命が近づくと動きが鈍り、体はどんどんしぼんで水に溶けてなくなる。
■寿命は1年……
直径1ミリくらいの赤ちゃんクラゲは、浮遊生活を始めて1〜2カ月で大人のクラゲの姿に成長するが、ここから数カ月で寿命を迎える。
■脳も心臓もない!
神経が通っているが、脳や心臓はない。リズミカルな収縮運動“拍動”が心臓のような役割を果たし、全身に酸素や栄養を循環させる。
■クローバー模様は胃
ミズクラゲの傘にある四つ葉のクローバーのような模様は胃。エサを食べた直後は、エサであるプランクトンの色(オレンジ)に見える。
■違う種類には攻撃する
別の種類を入れると毒針で攻撃し合うため、クラゲの展示は1水槽あたり1種類。自分と同じ種類かどうかを確認し、共食いはしない。
今夏、実は儚きクラゲとの癒し時間を楽しんでみては?
「女性自身」2020年7月21日号 掲載