(写真・神奈川新聞社)
海上自衛隊横須賀地方総監部(横須賀市)の護衛艦「やまぎり」艦長に29日、大谷三穂2等海佐(44)が着任した。
女性が護衛艦の艦長に就くのは今回が初めて。約200人の部下を率いる大谷2佐は「これをきっかけに女性の活躍の場が広がることを期待する。私の後に続く女性自衛官のためにも、気負いせず任務を全うしたい」とコメントした。
大阪府出身の大谷2佐は1996年に女性1期生として防衛大学校を卒業。2011年3月に護衛艦「あさぎり」の副長を任され、13年3月に練習艦「しまゆき」の初の女性艦長として着任した。
総監部によると、女性隊員は現在、全国に約2400人。うち約300人が幹部で、約2割が艦艇に乗り込むなどしている。
菅義偉官房長官は29日の会見で「すべての女性が輝く社会の実現は安倍内閣の最重要課題。自衛隊でも女性の活躍の場が広がるよう期待したい」と述べた。
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