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(写真・神奈川新聞社)

今年最大の天体ショーといえば、4年ぶりに起こる9日の部分日食。太陽の一部が欠けたように見える現象で、天気がよければ午前中から昼すぎごろまで、南東から南の空で観測できる。

日食は、月が新月のときに、地球、月、太陽が一直線に並んで起こる。ただし、月の軌道が地球の軌道に対して傾いているため、新月のときに必ず日食が起こるわけではないという。皆既日食は、月が地球に落とす影(本影)の中に観測者がいて、月が完全に太陽を隠すときに見られるが、少し外れたぼんやりとした影(半影)の中にいるときには、月が太陽の一部を隠す部分日食となる。

今回の場合は、皆既日食がインドネシアなどで見られ、この周りの半影の範囲に日本が入って見られる。

かわさき宙と緑の科学館(川崎市多摩区)の天文担当・佐藤幹哉さんによると、午前10時12分、太陽の右下から欠け始め、午前11時8分に食の最大を迎える。このとき、太陽は約15%(面積比)が欠けたように見える。その後は、月が太陽から離れていき、午後0時5分に終わる。2時間弱のショーだ。

佐藤さんは「太陽が欠けて見えていても、太陽光線はとても強いので、肉眼で直接太陽を見ると目を傷めてしまいます。必ず『日食グラス』などの専用品を使って、光を弱めて観測してください」と呼び掛けている。

県内で見られる次回の日食は、2019年1月6日の部分日食となる。同館では、当日の部分日食の起こっている時間帯に日食観察会を実施する。問い合わせは、電話044(922)4731。

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