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(写真・神奈川新聞社)

横浜市立中学校で卒業式が行われた14日、市立鴨志田中学校(同市青葉区)では、横浜美術大学(同区)の学生が黒板アートでお祝いした。卒業生はチョークで描かれた似顔絵に歓声を上げ、サプライズプレゼントを喜んだ。

同じ鴨志田町内にある両校は以前から交流があり、今回初めて卒業生への黒板アートを鴨志田中から大学へ依頼。卒業生には秘密で昨年末から企画を進めてきた。制作は大学2年の4人が担当し、卒業生が下校した3月11日の午後から13日までの2日半かけて、3年生3クラスと個別支援学級の各教室の黒板に卒業生88人の似顔絵を描いた。

3年1組では栗山邑和(ゆうな)さん(20)が、学級目標の「SUPER JUMP」の文字の下に、クラスメート29人と担任や主任らの似顔絵を写実的に表現。白やピンクのチョークで黒板を塗った後、髪の毛などの黒い部分は綿棒や布巾でチョークをふきとる手法で、近隣に宿泊して午後10時まで制作した。事前に生徒に会っていなかったため、担任らから卒業生の人柄を聞きながら写真を見て描いたという。

登校した卒業生らは、黒板一面に描かれたクラスメートの似顔絵に「生きているみたい」「ほくろまである」と驚き、自分の似顔絵の隣に立って写真を撮るなどして喜んでいた。男子生徒(15)は「忘れられない卒業式になった」と話していた。