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(写真・神奈川新聞社)

子どもと一緒にお出かけするファミリー向けの情報を発信しようと、鎌倉市内の主婦らがマップの制作を進めている。インターネット公開を目指すのは、子連れに優しい飲食店や防災情報を満載した「かまくらっぷ」。外出時に肩身が狭い思いをした母親の声をきっかけに動きだしたプロジェクトで、「子育てしやすいまちづくりの一助に」と奮闘している。

「ずっと好きだった鎌倉が、出産後は全然楽しくないまちになって…」

5歳と3歳の子どもを育てる中井美緒さん(31)=横浜市栄区=は、学生時代から鎌倉のカフェや雑貨店、寺社を巡っていた。ところが、生後間もない娘を連れて足を運ぶと、「店内で泣いたら迷惑」「授乳できる場所がない」といった不安が先に立ち、帰宅することも多くなった。

そんな中、1年前に始めた仕事で知り合った鎌倉の母親たちからも「子連れで入れる店やトイレの情報がほしい」との声が。親子で遠慮なく楽しめるスポットを見つけて共有しようと、子育て支援に携わる仲間とともに、0~3歳の親子向け情報を集めたサイト「かまくらっぷ」プロジェクトをスタートさせた。

メンバーは育児中の主婦を中心に20人ほど。デモサイトの「子連れOKのお店」「オムツ台のあるお店」をクリックすると地図に所在地を表示。「危険な道、細い道」も紹介し、いざというときに避難しやすいルートを日ごろから知ることができる。

7月の開設を目指し、クラウドファンディング「iikuni」や毎月参加する市内イベントで制作・活動費を募っている。中井さんは「親子が安心して暮らし、思わず外出したくなるような情報を提供したい」と協力を呼び掛けている。

5月22日の「鎌人いち場」にも出店予定。問い合わせは、メール(infokamakurap@gmail.com)で。

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