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(写真・神奈川新聞社)

相模原市緑区にある知的障害者の入所施設「津久井やまゆり園」で46人が殺傷された事件で、県は15日、施設の再建に向け、建て替えか大規模改修の方向性を、9月中旬をめどに決める方針を明らかにした。

 

同日開かれた事件対策本部の会議後、県が会見で明らかにした。入所者の家族や同園を運営するかながわ共同会の合意を得られれば、10月中旬から基本構想の策定に着手する見通し。

 

県によると、基本構想は再生のコンセプトや建物のレイアウト、整備スケジュールや予算規模を盛り込むことを想定。体育館や定員超過での生活を余儀なくされている入所者の生活改善や、中長期にわたる工事を見据え、同園敷地内に仮設の建物を設置する必要性について検討も始めた。同日午前9時現在では男女75人が在園している。

 

会議ではこのほか、職員の心のケアについて専門機関と連携して中長期的に取り組む方針もあらためて確認。本部の名称を「事件再発防止対策・再生本部」と変更した。

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