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(写真・神奈川新聞社)

横浜市は1日、女性の活躍や健康づくりを進めるため、菓子・食品の製造販売大手カルビー(東京)と包括連携協定を結んだ。取り組みの第1弾は働く女性の朝食がテーマ。同社製品と市内農作物を組み合わせたオリジナル食品を無料で振る舞うイベントを開催する。飲食店の朝食向けメニューも販売し、朝食の大切さをPRする。

 

市と同社がJR桜木町駅前で展開するのは、「ヨコハマ朝食マルシェ」。朝食向けの提案として、市内の女性農業者が栽培した農作物と同社製品「フルグラ」を組み合わせた食品を1日300食提供する。日本丸メモリアルパークでは市内の飲食店が朝食用メニューを販売。6、14、28日の午後5時~8時に開催する。

 

1日にはオープニングセレモニーが開かれ、会社員の女性らが試食。藤沢市のフリーターの女性(28)は「勤務時間が早い日は朝食を食べられないこともあるけれど、仕事中に空腹になるし栄養バランスにも影響が出てしまう」と話した。

 

林文子市長は会見で「働くのに朝食は大事。健康増進のための食育にもつなげたい」と話した。市は同社の女性の健康に関する研究実績を取り入れたセミナーの開催も予定している。

 

市が2014年度に行った意識調査によると、市内在住の20代女性で朝食を食べるのが週5日以下と答えたのは36%。市は20年までに15%に引き下げる目標を掲げている。また、11年の総務省調査によると、県内在住の働く女性のうち、朝食を食べない割合は20.6%。全国で沖縄県、北海道に次ぎ3番目に高かった。

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