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(写真・神奈川新聞社)

小泉純一郎元首相は7日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、東日本大震災の救援活動に参加した際、東京電力福島第1原発事故で被ばくしたとして、健康被害を訴えている元米兵らを支援するため、自らが発起人となって設立した基金への協力を呼び掛けた。

 

基金は7月に設立。小泉氏は現時点で約4千万円の寄付があったと明かし、来年3月末までに1億円を集め「治療に役立ててもらえるようにしたい」と語った。「頑健だった兵士たちに被害が出ている。被ばくが原因とは断定されていないが、そう考えるのが常識だ」とも強調した。

 

小泉氏は、安倍晋三首相の政権運営について「原発への意見は私とまったく違うが、首相としては前回(第1次安倍政権)を反省してよく頑張っている」と評価。一方で、首相が2013年に福島第1原発の汚染水問題を「アンダーコントロール(管理された状態)」と表現したことには「あれはうそ。コントロールすると言いながらいまだにできていない」と酷評した。

 

天皇の生前退位に関する検討にも触れ、「譲位の問題と女性・女系天皇の話は別にした方がいい。一緒に論じようとするとややこしくなるので、譲位の問題だけをやるべきだ」との認識を示した。

 

基金の振込先は城南信用金庫営業部本店、普通預金844688、口座名は「トモダチサクセンヒガイシャシエンキキン」。問い合わせは、同信金・電話03(3493)8133。

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