(写真・神奈川新聞社)
横浜市神奈川区の大口病院の点滴連続殺人事件で、横浜市は4日、来週にも同病院で臨時の立ち入り検査を行うことを明らかにした。事件を踏まえた休日の点滴管理などを詳しく調べる。一方、事件前の9月2日に行った定期立ち入り検査の結果も発表。医療の安全管理体制など14項目を行政指導したが、点滴の管理をはじめ事件につながるような事項はなかったという。
市健康福祉局によると、定期立ち入り検査で行政指導したうち、改善が必要として来月中の文書回答を求めたのは3項目。アクシデント事例が発生した際、その内容や患者家族への説明に関するカルテの記載不備などだった。項目数や内容について、市は「他の病院と比べて突出していない」とした。
検査に立ち会った担当者は「点滴管理に不自然な点はなかった」と説明。また、検査前に市に寄せられた複数のメール内容を問い合わせた際、病院の事務長から「(職員や患者への)健康被害はない。もう解決した」との報告を受けたという。
市は来週の臨時立ち入り検査で、事件を踏まえた医療の安全管理について調べる上、メール内容もあらためて問い直すという。
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