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(写真・神奈川新聞社)

 

世界54カ国で高級ホテルブランドを展開するハイアットホテルズコーポレーション(米国)と不動産事業のケン・コーポレーション(東京都)は7日、横浜市中区山下町に建設中のホテルを2019年6月、「ハイアットリージェンシー横浜」として開業すると発表した。同年秋開催のラグビーワールドカップ(W杯)などを見据え、観光客やMICE(マイス=国際会議、展示会などの総称)利用者らの取り込みを狙う。

 

ホテルは敷地面積約3,300平方メートル、地上22階地下1階建てで、高さは地区制限いっぱいの約75メートル。全315室で、最上階には横浜港や横浜ベイブリッジを展望できる大宴会場やチャペルを備える。客室単価はスタンダードで、2万8千~3万5千円になる見込み。ケンがハイアットとフランチャイズ契約を結び、運営する。

 

ハイアットリージェンシーは横浜初進出で、県内は箱根に続き2カ所目。ハイアット側は横浜を「開港時代の歴史的建造物が多く残る美しい街並みと、近代的ビルや大型商業施設が共存する日本屈指の観光・ビジネス都市」と評価。ハイアットとケンの契約はグアム、沖縄に続き、3カ所目となる。

 

横浜市内で会見したケンの佐藤繁社長は「ブランドあるホテルの開業で、横浜市内の宿泊客はかなり増えると確信している」と自信を見せた。日本ハイアットの阿部博秀代表取締役は「周辺にさまざまなエンターテインメント施設があり、MICE利用者をターゲットにした場所としては最適の地。平日、横浜を仕事で利用した人が週末は箱根で、という相乗効果も得られるのでは」と応じた。

 

ケンは昨年10月、同地を取得。投資額は土地取得費を含め、約220億円。

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