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(写真・神奈川新聞社)

 

サックス奏者の渡辺貞夫(83)が12月10日、関内ホール(横浜市中区)で、コンサートを開く。栃木県宇都宮市内の高校を卒業し、東京・銀座のクラブなどで演奏を始めてから65年。「アニバーサリーイヤーの最後に何か特別なことをしよう」と自ら提案し、世界への扉を大きサックス奏者の渡辺貞夫く開いたきっかけを生んだ伝説の公演「渡辺貞夫リサイタル・アット・武道館」を再現することを決めた。

 

「伝説」と語り継がれるそのステージは1980年7月、ジャズ音楽として初めて単独で日本武道館で開催。米音楽界の権威「グラミー賞」を獲得したこともあるデイブ・クルーシンらジャズの本場・米ニューヨークで感性を磨くアーティストを呼び寄せ、100名の東京フィルハーモニー交響楽団とともに壮大なリサイタルを実現した。計3日間すべてのチケットは完売、3万人が詰めかけた。

 

「今回はさらに進化させようと、交響楽団とではなく、『渡辺貞夫オーケストラ(ビッグバンド)』と舞台に立ちます。もちろん、デイブも一緒です」と盟友との共演を待ちわびている。

 

「47歳のときに行った武道館公演では、3曲目に演奏した『つま恋』で、フルートが壊れてしまい、音が聴こえないハプニングがありました。急いでアルト(サックス)に変えて、乗り切って。忘れられない思い出。でもどんなことが起きても、起きた状況に対応していくのが僕らの腕の見せどころ」と懐かしそうに笑った。

 

上京後は、まだ米国の進駐軍が滞在し、ジャズクラブやホテルが立ち並ぶ横浜で演奏し、技を磨いた。「店の外に飛び出して演奏をしたこともありました。GI(兵士)たちが道を踊りながら付いてきて。毎日がクライマックスと思える日々でした。横浜は僕が(音楽家として)育った大好きな街。大切な場所に音楽の魔法をかけたい。ぜひ遊びに来て」と呼びかけている。

 

午後5時半開演。チケット代金は全席指定で8,500円。問い合わせはキョードー横浜・電話045(671)9911。

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