(写真・神奈川新聞社)
12月3日に横須賀市長井のソレイユの丘で初開催される自転車レースイベント「第30回メリダ・ミヤタカップ」が、次回以降も同所で継続開催される見通しとなった。毎回千人規模の愛好家らが参加する大会を集客増につなげようと、市が誘致を進めていた。開催に合わせ、京浜急行電鉄も自転車の持ち込みができる特別電車を運行させ、イベントを盛り上げる。
大会の実行委員長でミヤタサイクル(川崎市川崎区)の高谷信一郎社長が7日、市役所で「首都圏から近くアクセスしやすい。ソレイユの丘で、できるだけ長くやらせてもらえればありがたい」との考えを示した。
同カップは、年齢や競技歴を問わずマウンテンバイク(MTB)やロード用のスポーツバイクを楽しむイベントとして定着。1990年から静岡・東伊豆を拠点に年1、2回ペースで開催してきたが、2013年に初めて横須賀(湘南国際村)に会場を移した。
横須賀など三浦半島4市1町は同年、自転車をツールに観光振興を進めようと「自転車半島宣言」を発表。市も「大会をきっかけに普段から愛好家が半島を周遊してもらえれば」と、15年に衣笠・ワイハート地区を会場として提供するなど、大会の定着を働き掛けてきた。
行政の取り組みに呼応し、京急電鉄もことしの大会当日に品川発三浦海岸行きの「サイクルトレイン」(6両編成)1本を運行することを発表。輪行袋を使わず自転車を電車内に持ち込めるのが特長で、同社鉄道本部の桜井和秀営業部長は「マイ自転車で走りたいというニーズに応えることで4市1町の取り組みに貢献できれば」としている。
レースはロード6種目、MTB1種目を実施予定。大会の詳細や申し込みはミヤタサイクルの公式サイトへ。問い合わせは、大会事務局・電話046(244)5334。