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(写真・神奈川新聞社)

 

伊勢原市は2016年8月からふるさと納税の返礼品を導入したところ、応募が殺到し、同年12月末まで5カ月間の寄付総額は1億1700万円に上り、目標額の約10倍に達した。市内で食肉の販売・加工業を営む「柏木牧場」のハンバーグが特に人気を集めた。

 

返礼品は柏木牧場のハンバーグが最も多く、全体の約55%を占めた。大手納税サイトの肉部門の全国ランキングで上位に入るほどの人気で、生産が追いつかず現在は1日30セットに限定している。同社は「もともと人気商品だったので、手応えはあったが、ここまで注文が来るとは。4カ月待ちの状態」とうれしい悲鳴を上げる。

 

次いで多いのは「龍屋物産」のナッツセット(約8%)で、「やさいハウス」のハーブポークのスライス3種盛り(約5%)と続く。返礼品を辞退したのは3件107万円だった。

 

返礼品の費用や納税サイトへの委託料などを除いた市の実収入は4千万円ほどとなる。返礼品がなかった15年8月から同12月までの5カ月間の寄付総額は6件97万円にとどまり、15年度のふるさと納税による他市町村への市税流出は3,400万円だった。16年度は流入が流出を上回る可能性も出てきた。

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