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(写真・神奈川新聞社)

 

1日に一般公開が始まった大磯町の「旧吉田茂邸」の来館者数が20日、1万人を突破した。年間来場者数を3万人と見込んでいた町の予想を大きく上回る人気に、中崎久雄町長は「予想以上に1万人到達が早かった。皆さんが公開を楽しみにしていた思いを感じる」と喜びを示した。

 

1日平均557人が来館し、最多は公開翌日となったのは2日の872人。休館日が2日間あったため、18日間で達成したことになる。

 

1万人目の来館者となった平塚市の主婦邑石洋子さん(64)は友人2人と訪れた。「何かに当たったことがないので、うそみたい。つい先日、一般公開が始まったことを聞いたばかり。素晴らしい建物と庭園を見られるのはありがたいですね」と表情を崩した。邑石さんには、在りし日の吉田茂を紹介するDVDや図録、はんぺんや和菓子が入った地元の名産品セットなどが町から贈られた。

 

公開後も全国各地から直筆の書などが寄贈され、市民の熱を感じるという中崎町長は「もう一度行きたくなるように心を動かし、滞在して楽しめる施設にしていきたい」と、リピーターの獲得に意欲を見せていた。

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