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(写真・神奈川新聞社)

 

箱根山中を流れる早川に架かる大文字橋(箱根町宮城野)で、東日本大震災の犠牲者の鎮魂を願うこいのぼりがことしも掲げられ、約40匹が気持ちよさげに春の風に舞っている。

 

震災で弟を亡くした遺族が、青色のこいのぼりが好きだった弟のために宮城県で始めた「青い鯉(こい)のぼりプロジェクト」に、宮城野地区に住む20~40代の町民が賛同。不要になったこいのぼりの寄贈を地域で呼び掛け、2015年から大文字橋で行われている。

 

呼び掛け人の一人、古屋光章さん(45)は箱根山・大涌谷の火山活動が活発化して以降、「自然災害は決して人ごとではない」との思いを一層強くしたという。「空を泳ぐこいのぼりを通して、震災を思い出し、被災地に少しでも心を寄せてもらえたら」と呼び掛けている。

 

こいのぼりの掲揚は7日午後4時ごろまで。問い合わせは、古屋さん・電話0460(85)5468。

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