(写真・神奈川新聞社)
横須賀市追浜町の追浜商盛会が「横須賀おっぱまワインカレー」を発売した。横須賀名物のカレーに、2005年から地域活性化に向けて商店街の空き店舗で醸造している赤ワインを組み合わせた逸品。同会の織田俊美代表理事(60)は「打倒『海軍カレー』。地域の名産品になれば」と意気込んでいる。同会は商店街協同組合として全国で初めてワインの醸造免許を取得し、「横須賀おっぱまワイン」を製造。“派生商品”として15年には白ワインを使った「おっぱまワインケーキ」を開発しており、今回は「赤ワインで何かできないか」と、1年近くの試行錯誤を重ねて完成にこぎ着けた。
カレーは、赤身の牛肉にソテーしたタマネギ、ジャガイモ、ニンジンなどを使用。赤ワインを使うことで肉の臭みが消え、まろやかさが加わった。辛さは中辛で、「子どもから大人まで食べられる味。家庭でも食べられるし、ちょっとしたお土産にも使ってほしい」と織田さん。5月から商店街の店舗やよこすかポートマーケット(同市新港町)などで販売しており、人気も上々だという。
パッケージにも一工夫加えた。三浦半島の地図に、カレーとおっぱまワインはもちろん、追浜をよりアピールしようと、追浜地区に本部を置く海洋研究開発機構(JAMSTEC)の有人潜水調査船「しんかい6500」の写真も載せた。同会の加盟店数は現在50。かつてに比べてにぎわいは減ったが、織田さんは「追浜を『ワインの町』にしたい。ワインを使ってこれからも商品の開発を続けたい」と力を込める。
このほど、同市の吉田雄人市長を招いての試食会も開催。吉田市長は「こくがあっておいしい。こうした独自の地域おこしをこれからも応援したい」と話していた。
価格は350円(税込み)。追浜町2丁目のアンテナショップ「こみゅに亭カフェ」=電話046(865)2625=などで販売している。