(写真・神奈川新聞社)
川崎市は14日、私立大師幼稚園(川崎区東門前)に通っていた、ともに4歳の女児と男児の計2人が今月に入り、自宅で体調が急変し搬送先の病院で相次いで死亡したと発表した。同じ園に通う園児が1週間以内に死亡したことから感染症による病死の疑いがあるとして原因を調べている。
市によると、2人は同じクラス。市は13日に市健康安全研究所に2人の血液を送り、検査している。国立感染症研究所に疫学調査を含めた共同調査も依頼した。
女児は4日に自宅で嘔吐(おうと)や胸の痛み、5日に発熱の症状が出て医療機関に受診。6日未明になって急変した。男児は12日朝に発熱、同午前11時ごろにけいれんを起こした。2人に既往歴はないという。
同園は川崎大師平間寺が経営する幼稚園。3~5歳の約200人が通う。同園は13日から18日まで自主休園し、経緯を保護者に一斉メールで伝えた。
同園の園長は報道陣の取材に「(死亡した)2人は先月まで元気だったので言葉がない。行政や関係機関と連携して対応していく」と話している。
市の医務監は「他の園児や家族も含め、重篤な症状が出た人はおらず、広がりがある状況ではない」としている。
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