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(写真・神奈川新聞社)

 

川崎市宮前区で地元産の野菜の消費を進めようと、市民有志や同区が取り組んでいるオリジナル料理の「みやまえC級グルメコンテスト」のグランプリ受賞作が宮前区役所の食堂「レストランみやまえ」に初登場した。「おいC(しい)、たのC(しい)、Community(コミュニティー)づくり」を合言葉に進めてきた関係者は「多くの市民に味わっていただき、地元野菜の良さを知っていただければ」と話している。30日まで。

 

メニューに登場したのは、2014年の同コンテスト受賞作「えびのかくれんぼ」で、菅生産のジャガイモをマッチ棒のように切って、エビを包み、油で揚げたもの。エビがジャガイモの中で「かくれんぼ」しているような料理。折しも宮前区で収穫期を迎えており、「旬のうまさを」とメニューに取り入れられた。1日20食限定で500円。好評で初日の16日には10分たたずに完売した。

 

考案したのは区内に住む主婦の吉永順子(みちこ)さん(67)。市教育委員会の事業「地域の寺子屋」で料理の講師をしていて、「10分程度で彩り豊かな料理ができるレシピ」を考えた。今年1月のコンテストでもサトイモなど地場産野菜5種を活用し、直売所のニンジンを利用した「小腹すいた!おいCみやまスープ」でグランプリを獲得している。

 

「光栄です。地元でたくさん、おいしい野菜が取れることを知ってもらえれば」と吉永さん。食堂では揚げたてにはならないため、天つゆを付ける工夫がされている。

 

コンテストは、農産物の地産地消の推進などを目的に12年1月に初めて開催された。受賞作品のレシピ集の発行や料理教室の開催なども行われている。区とともに主催する「みやまえC級グルメ2017企画委員会」の清水まゆみ委員長は「宮前区でジャガイモを生産していることを知らない人もたくさんいる。地元の野菜の良さをPRしていきたい」と話している。

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