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(写真・神奈川新聞社)

 

差別って何だろう? 差別をなくすにはどうしたらいいの? 川崎市立さくら小(同市川崎区桜本)の3年生の児童約100人は5日、校外学習に取り組んだ。向かった先は歩いて数分の市ふれあい館。さまざまなルーツを持つ人たちが暮らす地域で同館が果たす役割を学び、誰もが自分らしく生きられることの大切さに思いをはせた。

 

同館は差別をなくすことを目的に市が開設した全国唯一の公的施設。児童館と文化交流・社会教育施設の機能を備え、子どもたちには放課後の遊び場としておなじみだ。

 

「差別とは、日本人じゃないからといって仲間に入れないこと、強い言葉で攻撃すること、力で攻撃したり、脅すことです」。運営を委託されている社会福祉法人青丘社職員で同館スタッフの在日コリアン3世、崔(チェ)江以子(カンイヂャ)さん(44)が語り掛けるように説明する。「『ふれあい』は差別と反対の言葉。出会って互いを大切にし、喜び合う。そうして差別をなくすための役目を果たしています」

 

クラブ活動や同小と取り組むキムチづくりやフィリピン文化に触れる授業-。映し出されたスライド写真に「私が写ってる!」と歓声も上がった。

 

子どもからは「どうしてほかの街に同じものがないの?」「なんで外国人が働いてるの?」と質問が続々。崔さんは「残念ながら差別は全国であります。川崎市のように地域の人の願いを聞いて造られるといいですね」「いろんな人が働いているということは、社会が豊かだということですね」と丁寧に答えていった。

 

「国際理解」をテーマにした総合学習の授業。今後は外国につながるルーツを持つ地域住民から学ぶ機会を考えているという。担任の小川友貴教諭は「クラスにはさまざまなルーツを持つ子どもが多い。地域から学ぶことが『国際理解』につながるし、地域を知ることは自分たちの友だちを知ることにもなる」と話していた。