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(写真・神奈川新聞社)

 

関東大震災と横浜大空襲を免れた神輿(みこし)を地元住民らが担いで練り歩く「火伏(ひぶせ)神輿行列」が15日、平成の大修復後初めて横浜市中区伊勢佐木町1、2丁目で行われる。日枝神社例大祭のメイン行事の一つで、「この行事が未来にも続き、私たちの街が発展を続けてほしい」と願いを込める。

 

神輿は伊勢佐木町の町内会が大正天皇の即位を記念し、彫刻家・高村光雲に制作を依頼したもので、1923年に完成した。90年余りを経て彫刻や金具が欠けたり塗りが剥がれたりするなどの傷みが目立ったため、吉田新田の完成350周年の今年を控え、2016年に修復を済ませた。

 

行列は15日午後1時半から、町内の有志による担ぎ手30人が白装束に身を包み、雅楽の演奏を先導に「エイサー、エイサー」と掛け声を掛けながら厳かにイセザキ・モール1、2丁目を往復する。

 

例大祭は1年置きに本祭りが行われ、今年はその年に当たる。周辺町内会から35基の神輿が参加する神輿連合渡御は最終日の17日に開かれる。16日午後5時から7時まで伊勢佐木町1丁目に日枝神社の千貫神輿が奉安されるなど、イセザキ・モールは活気に満ちる。

 

伊勢佐木町1・2丁目地区商店街振興組合の石田隆専務理事は「修復した火伏神輿を通じて、2度も大きな災難を乗り越えて繁栄を遂げた伊勢佐木町の心意気を次の世代にも伝えたい」と話している。