(写真・神奈川新聞社)
横浜市の林文子市長は13日の市会本会議で、中学生向け配達弁当「ハマ弁」の値下げ価格について、他都市で実施されているデリバリー方式の給食並みとし、12月にも改定価格を示すと明らかにした。導入は来年4月から。
現在のハマ弁はごはん、おかず、汁物、牛乳セットで1食470円。デリバリー方式の給食を実施している神戸市と広島市は300円、京都市は310円などとなっている。
横浜市教育委員会によると、今年7月現在のハマ弁喫食率は1.4%と伸び悩む。今月中にもスマートフォン専用アプリを導入し注文の利便性を高めるほか、ハマ弁の無償提供の場や保護者向け試食会を増やし、喫食率の向上を目指す。
林市長は今後の中学校昼食の考え方として、「家庭のライフスタイルや日々の都合に合わせてハマ弁、家庭弁当、(即日購入が可能な)業者弁当を組み合わせて利用できる選択性を充実させたい」と述べた。
一方、ハマ弁について「行政と民間が協定を結んだ形態は学校給食の仕組みとして想定されていない」などと述べ、一般給食のような学校給食法には位置付けない考えをあらためて示した。また、弁当持参が難しい生徒を支援するハマ弁の無償提供について、今年4月以降の利用者は13人だと明らかにした林市長は「予想外に少ない」と述べ、需要を掘り起こしきれていないと指摘。教員向けのガイドラインを分かりやすくするなどの改善を市教委に求めるとした。
関連カテゴリー: