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(写真・神奈川新聞社)

 

民進党衆院議員の笠浩史氏(52)=9区=と後藤祐一氏(48)=16区=が14日、離党を決断したと表明した。両氏は同日夕、大島敦幹事長に電話で離党する意向を伝えた。ともに15日正午、党本部で離党届を提出する。13日に離党届を出した鈴木義弘氏(衆院比例北関東)に追随する形で、前原誠司代表が就任した後も「離党ドミノ」は止まらない。

 

後藤氏は「自民党に対抗できる中道政党をつくりたい。そのために離党する」と説明。同氏によると、大島氏は「またいつか一緒にやろう」と話したという。

 

笠氏も「離党して新たに自民党に対抗できる勢力を結集するための行動を起こしたい」と大島氏に伝えた。記者団に対し「旧民主(出身の県連所属衆院議員)で小選挙区で当選したのはわれわれ2人だけ。神奈川に対していろんな思いがあるので(15日に)説明したい」と述べた。

 

2人は、8月に離党した細野豪志元環境相が設立した党内派閥「自誓会」のメンバー。共産党との選挙協力をはじめとする党運営を批判し、前原新代表の方針を見極める意向を示していた。今後は細野氏や「日本ファーストの会」などと連携し、新たな政治勢力の形成を目指すとみられる。

 

笠氏は当選5回。慶大からテレビ朝日記者を経て2003年衆院選で初当選。民主党県連代表や文部科学副大臣などを歴任した。

 

後藤氏は当選3回。県立厚木高、東大から経済産業省を経て09年に初当選。昨年8月に民進党県連代表に就任したが、離党の検討が表面化したため、今月11日に代表を辞任した。

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