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(写真・神奈川新聞社)

 

野外にスクリーンを設置した「星降る町の映画祭 WITH CINEMA CARAVAN」が9月30日、三浦市・城ケ島の県立城ケ島公園で開かれた。同公園では初となる催しに約1,900人(主催者発表)が来場し、星空の下での映画鑑賞を楽しんだ。

 

上映されたのは、超高齢化社会となった2030年の日本で唯一経済成長を続ける「巣鴨」を訪れる2人の若者を描いた「巣鴨救急2030」など、若手監督による初公開の短編3作品。午後6時半ごろの上映開始時にはすっかり日も落ち、秋の虫の鳴き声が響く中、来場者は芝生に座るなどして思い思いに映画を堪能した。

 

監督3人によるトークショーや、海南神社例大祭などの映像と音楽ライブの“共演”、スタンプラリーも行われた。会場には市内の飲食店などが出店。汁物が無料で振る舞われ、長い列ができた。

 

東京都狛江市から訪れた大学3年の学生(21)は「星を見ながらのよい雰囲気で開放感があった。監督の作品への思いも聞けてよかった」と話していた。城ケ島観光協会の会長は「通常とは違う若い客層が来てくれた。今後も継続し、城ケ島の秋の風物詩になれば」と期待を寄せた。

 

日本映画や地域の活性化を図ろうと実行委員会の主催。総合演出は逗子などを拠点とし、国内外で移動式映画館を展開するアーティスト集団「CINEMA CARAVAN」(シネマキャラバン)が手掛けた。

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