(写真提供:町立大磯、国府中学校PTA/神奈川新聞社)
町内に2校ある大磯町立中学校の学校給食に異物混入が相次いだ問題で、大磯町教育委員会は12日、週明けの16日から学校給食を一時休止し、保護者に弁当の持参を要請したことを明らかにした。
問題を受け、町教委は委託先の給食製造業者の変更も検討していたが、その決定前に東京都内の業者から13日を最後に納品を中止すると通告されたため。代替業者は見つかっておらず、開始から2年足らずで中断される事態に保護者からは不満の声が上がっている。
町教委は11日、大磯中学校で2校の保護者を対象に説明会を開催。給食の一時休止を決めたことを報告、説明するとともに、弁当の持参を願い出た。
ただ、保護者からは弁当を持ってこられない場合の対応を求める意見や批判などが続出。説明会終了後には「給食導入時に全体(生徒)の約5%は弁当を持参できない、とも聞いている。そういう家庭の支援はどうするのか」「近隣の幼稚園などでは業者の変更が問題なくできたのに大磯町ではなぜできないのか」「町側の決定がいつも突然で唐突すぎる」といった声が相次いだ。
町教委は弁当を持ってこられない生徒への対応策も検討中。また、今後について他の給食製造業者と契約して再開を目指すとしているが、めどは立っていないという。
中崎久雄町長の2期目の公約でもあった中学校の学校給食は、2016年1月に導入。だが、食べ残しの多さが明らかになったことを皮切りに、導入直後から異物混入が相次いでいたことが発覚した。
中崎町長は「弁当持参をお願いすることになり、保護者の方々にはご負担をお掛けする。今後給食の在り方を教委とともに考えていく」とコメントした。
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