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(写真・神奈川新聞社)

 

横浜市在住のソーイング作家伊藤みちよさん(52)が、横浜の伝統技術「横浜捺染(なっせん)」のオリジナル生地を使ったワンピース制作に挑んだ。捺染技術を継承する職人集団「協同組合ギルダ横濱」とのコラボレーションによって実現。手作りの価値を発信するとともに、新たな展開が可能になったと高く評価された。10日から市内で開かれるハンドメードイベントで、最高賞の「ゴールド賞」が贈られる。

 

「May Me」の名でブランドを展開する伊藤さん。イベントや個展で制作・販売を行うほか、著書や雑誌で作品を発表するなどしている。

 

今回の制作は、ギルダ横濱からオリジナル生地を提供されたのがきっかけ。海を連想させるブルーと白のストライプ柄と横浜三塔(県庁、横浜税関、横浜市開港記念会館)が描かれている。ギルダ横濱には服飾デザイナーが所属しておらず、伊藤さんとの出会いによって、ワンピースという初めての試みが実現した。

 

10~12日にパシフィコ横浜で開催の「ハンドメイドメイカーズ2017」(日本ホビー協会主催)の第1回となる「メイカーズアワード」に応募。見事、ゴールド賞に選ばれた。

 

「市内の観光施設などで働く人に着てもらえたら」と伊藤さん。ギルダ横濱専務理事で事務局長の内藤信義さん(76)は「職人たちが元気をもらったのが何よりもうれしい。(クリエーターらとの)今後の新たな出会いも楽しみだ」と話している。

 

授賞式は10日正午から。イベント期間中は、横浜スカーフ親善大使が三塔のワンピースを着るほか、ワンピースの手作りキットも販売。ギルダ横濱の捺染の実演やワークショップ、伊藤さんやクリエーターたちの作品販売などが行われる。

 

問い合わせは、事務局・電話03(5206)5499。

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