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(写真・神奈川新聞社)

 

子どもたちに譲り渡したい平和な未来を考えるイベントが11日、小田原市内で開かれた。音楽家や弁護士が憲法について語り合い、国民一人一人が憲法を自分たちのものと捉え、改憲案の国民投票で意思を示す大切さを訴えた。

 

「ピアニカ王子」こと大友剛さんは後を絶たないいじめや過剰な生徒指導、死者が出ても続く組み体操など、子どもの人権を軽視した日本の教育を批判。個人の尊重や幸福追求権の保障などを定めた憲法13条に触れ、「学校とはどうしたら幸せになれるかを、子どもが考えられるようになる場所」と指摘した。

 

伊藤朝日太郎弁護士は、9条への自衛隊明記について「『戦争はできないし、軍隊になってもいけない』という(憲法の)縛りの中にあった自衛隊が、『戦力になろうが、交戦権を持とうが構わない』となりかねない」と解説。国民投票について「反対が上回っても、政治家は必要であれば、国会で議論し直し、もう一度国民投票にかける」とし、「『おかしいな』と思う部分があるなら、迷わず反対の意思を示すことが大事」と強調した。

 

憲法を身近な話題と捉えてもらえるよう、音楽ライブも交えたイベントを主催したL☆PLANETの綱島麻実さんは「改憲は子どもや孫にまで関わる問題。今を生きる大人の責任はとても大きい」と結んだ。

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