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(写真・神奈川新聞)

 

横須賀市は13日、今月1日時点の市の推計人口が39万9,845人(前月比376人減)になり、1977年以来41年ぶりに40万の大台を割った、と発表した。92年5月には43万7170人と過去最多を記録したが、少子高齢化などを背景に減少が続いていた。上地克明市長は同日、市役所で会見し、「光り輝いた横須賀を知る私としては残念でならない」と肩を落とした一方、「これを機に反転攻勢をかけ、復活への足掛かりにしたい」とも述べた。

 

国勢調査によると、市の人口は60〜70年の間に約6万人、70〜80年の間に約7万人と、20年間で約13万人増加。経済成長を背景に多くの住宅が供給され、80年には42万1,107人、90年には43万3,358人にまで膨れ上がった。

 

しかし93年ごろをピークに徐々に減少。2010年には41万8,325人と、90年からの20年間で約1万5千人も減った。その後も減少傾向に歯止めはかからず、12年4月には人口増加の著しい藤沢市に抜かれ、県内5位となった。

 

横須賀は長年、死亡者数が出生数を上回る自然減と、転出者が転入者より多い社会減の“二重苦”に悩んできた。少子高齢化は極めて深刻で、死亡者数が右肩上がりで増える一方、出生数は70年代前半の半分以下。03年を境に自然減の状態が続き、人口動態統計によると16年は1,872人と規模も拡大傾向にある。

 

さらに総務省が1月に公表した17年の人口移動報告によると、転出超過は全国8位の1,112人。13年には全国1位(1,772人)を記録し、15年は2位(1,785人)、16年も8位(1,266人)だった。

 

上地市長は会見で「わくわくした街づくりをし、音楽やスポーツ、エンターテインメントを中心に若い人が横須賀に来て食や海に触れ、住んでみたいと思う人を増やしたい」と語った。

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