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(写真・神奈川新聞)

 

30年間未整備が続く国道357号の横浜市・八景島-横須賀市夏島町間(約2.3キロ)について、国土交通省は19日、夏島交差点(同町)改良工事に着手することを関係自治体に伝えた。国の2017年度補正予算に工事費などが盛り込まれ、今夏にも着工される見通し。海上部分などほとんどの区間は今回の事業に含まれていないが、近くを通る国道16号の慢性的な渋滞解消に向けた第一歩の工事となる。

 

国道357号は千葉市から横須賀市までの延長約80キロ。現在の終点部となる横浜市金沢区の八景島から横須賀市夏島町間は1988年6月に都市計画決定されたが、未整備が続いていた。補正予算には1億円が盛り込まれ、改良工事では防護柵の撤去、樹木の伐採、水路の移設などが行われる。国は今後、工事の発注に向けた具体的な手続きに入る方針。

 

現在三浦半島東側を南北に結ぶ幹線道路は国道16号のみで、交通の集中で慢性的な渋滞が発生。市民生活や経済活動に多大な影響を与え、緊急車両の到着遅延や医療機関への搬送時間の拡大を招いていた。さらに国道16号には老朽化したトンネルが多数あり、災害時の輸送路確保の面からも脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されていた。

 

横須賀市の上地克明市長は昨年9月、地元選出の小泉進次郎衆院議員らとともに国交省を訪れ、秋元司副大臣に早期着工を要望。秋元副大臣も「しっかり早期着工の手続きに入りたい」と前向きな姿勢を示していた。上地市長は着工について「横須賀の地域活性化につながることで大変うれしい」とコメント。市は今後、夏島町以南についても計画の早期具体化を要望していく。

 

19日には国交省横浜国道事務所(横浜市神奈川区)で「横須賀地区道路ネットワーク検討会」が開かれ、横須賀市や国、県などから7人が出席し、意見を交わした。