image

(写真・神奈川新聞)

 

ディー・エヌ・エー(DeNA)とヤマト運輸は24日、自動運転技術を使って宅配ドライバーがいない宅配便配送の実証実験を藤沢市内で行った。自動運転社会の到来を見越し、物流の効率化や人手不足対策として実用化の検討を進める。

 

両社は、自動運転車両を利用した新たな物流サービス「ロボネコヤマト」の実用実験を同市で1年間実施してきた。同サービスは人工知能(AI)が最適な配送ルートを導いてくれ、利用者は10分単位で望む受け取り時間と場所を指定できるのが特徴だ。これまでの実験では専任ドライバーが車を運転してきたが、今回は自動運転した際の改善点を洗い出そうと、初めて運転手が乗車しない状態で走行した。

 

実験では、車は封鎖した公道上をゆっくりと走り、指定された受け取り場所へと到着。利用客が荷物を取り出すと、車は再び走りだした。封鎖していない約6キロの公道も自動運転した(この時ドライバーは着座していたが、ハンドルは手放し)。地域商店2店舗で商品を集荷したりしたほか、携帯電話網を介して信号情報を受信して走る実験も行われ、いずれもトラブルなく成功したという。

 

ロボネコヤマトの3月の1日平均配送件数は20件。最多で50件配送した日もあった。サービスのリピート率は47・3%。受取人の不在配達率は0・53%だった。

 

DeNAのオートモーティブ事業本部の田中慎也ロボットロジスティクスグループリーダーは「(荷物を)待つストレスがなくなったことへの評価が高い」と強調。今後は交通事情の対応などが課題となりそうで、「(客が荷物を受け取った後、車が)止まっている時間を短くし、止まりやすい場所を設定する必要もある」と話した。