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(写真・琉球新報社)

沖縄の日本本土復帰前からフィルム上映のみで興行を続けてきた映画館のうち、最後の映画館となっていたコザ琉映館=沖縄市照屋=が31日閉館する。映画館離れに加え、デジタル映画の普及でフィルム配信がなくなったことや建物の老朽化などが理由だ。戦後コザの隆盛期から時代とともに歩んできた映画館の終幕を惜しむ声が絶えない。8月には建物の取り壊しが始まる。具体的な跡地利用は決まっていない。

 

コザ琉映館は1960年に比嘉良美氏が設立した。その後ベトナム戦争が本格化し、米兵やコザの住民らでにぎわい、立ち見が出るほどだった。復帰前の最盛期には、県内には最大で約120の映画館があった。その中でもコザ市は激戦地区だったが、テレビの普及などから次第に映画館は閉館に追い込まれていった。

 

コザ琉映館も差別化を図るため、70年代から徐々に上映を成人映画に切り替えたものの、97年開館のミハマセブンプレックスを皮切りにシネコン(複合映画館)が主流となり、現在は1日に十数人程度の入場者となっていた。