(写真・琉球新報社)
酷暑にも生気をもって咲くサルスベリ。一方、灼熱(しゃくねつ)をはね返すように咲く白い花、オオホザキアヤメが名護市内で盛りだ。
夏を代表する花木の一つサルスベリは中国原産の落葉小高木。花弁は6枚あり、しわしわの独特な花冠。7月から9月まで長く咲く長距離ランナーだ。
一つの花は数日咲くが、次々咲くので長い間咲いているように見える。中国では100日間も咲く意味で「百日紅」と書く。ミソハギ科。
歌人の加賀千代女は「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」と詠んだ。
一方、オオホザキアヤメは炎天下での白い花が実に涼やか。ティッシュペーパーで包んだように咲き、周縁は黄色。
華麗な花は一日でしぼむが、70センチ余りの穂状の茎から毎日2、3個の花を咲かせるので、こちらも夏中楽しめる長距離ランナー。名前はアヤメがつくが、似ているかどうか。2メートル余にもなる。インド、マレー原産。ショウガ科。(幸地光男通信員)
関連カテゴリー: