image
(写真・琉球新報社)

【八重瀬】八重瀬町のNPO法人自然体験学校沖縄校は8月21日、八重瀬町具志頭にある戦跡「西與儀壕(イリユージガマ)」の清掃活動と入壕体験を実施した。具志頭中学校の生徒や一般の27人が参加し、ガマの周辺にあふれたごみを片付けるとともに、町の戦跡の歴史について学んだ。

 

イリユージガマは沖縄戦当時、日本軍の歩兵第89連隊第5中隊の本部としても利用されたほか、具志頭村役場の書類の保管場所にもなっていた。戦後71年が経過した現在、近隣の住民にもその存在があまり知られておらず、入り口周辺は不法投棄されたごみであふれ、保全状態が悪くなっている。

 

自然体験学校の吉村知也チーフリーダーは「戦跡の保全活動をすることで八重瀬町にこういった壕があることを知ってもらい、将来的には平和学習などに活用できる場にできればと考えている」と活動の意義について説明した。

 

清掃活動終了後、参加者らは実際に壕の中に入り、壕がどのように活用されていたかなどについて説明を受けた。具志頭中学校3年の仲間翔大さんは「多くのごみが散乱していて、かなり状態が悪かったので今回清掃活動ができてよかった。八重瀬町にこのような戦跡があったことを伝えていくことは大切だと思う」と感想を話した。

関連カテゴリー:
関連タグ: