(写真・琉球新報社)
内閣府沖縄総合事務局はこのほど、東京に出店する全国の「アンテナショップ」に関する調査結果を発表した。県物産公社が運営する銀座わしたショップの売上高は北海道に次ぐ上位の規模となっており、他店舗から「地域にブランド力がある」として参考にされているとの回答が得られた。
調査は「全国でも先進的なわしたショップのアンテナ機能を積極的に活用することで、県産品のさらなる市場拡大や商品力の向上など県内企業の一助になることが期待できる」と指摘。公的機関の取り組みとして、テスト販売市場としてのわしたショップの機能をさらに活用し、新商品開発や販路開拓を希望する企業への消費者ニーズの情報提供といった支援・補助を提起している。
アンテナショップは自治体や第三セクター、企業などが各地方の農水産物や工芸品など地域資源・名物を販売し、新たな市場開拓を行う拠点。2月に都内の38店舗に調査票を送り、わしたショップを含む15店舗から回答を得た。
各アンテナショップが販売する商品は「菓子類」や「加工食品・調味料」が中心で、健康食品や生鮮品の扱いは少なかった。一方、わしたショップの売り上げ上位商品は「加工食品・調味料」が半数近くだが、生鮮品、酒類、菓子、健康食品と幅広い種類の商品が売れている。
他店舗がわしたショップに注目する理由では地域のブランド力のほか、「商品の品ぞろえが良い」「プロモーションやイベントが充実」「売り場の設計やコンセプトが優れている」との見方があった。
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