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機動隊員の差別発言に対し、池田克史県警本部長(左)に手を広げながら抗議する翁長雄志県知事=20日午後3時すぎ、県庁知事応接室(写真・琉球新報社)

 

米軍北部訓練場周辺で抗議する市民に大阪府警機動隊員が「土人」「シナ人」と差別発言したことを受け翁長雄志知事は20日、県庁に池田克史県警本部長と金城棟啓県公安委員長らを呼び、抗議した。翁長知事は池田本部長に「県民の感情を逆なでし、悲しみに陥らせる厳しい言葉だ。相当さげすんだ言葉で、他都道府県でこんなことがあるのか。言語道断で到底許されない。強い憤りを伝えたい」と厳しく抗議した。その上で機動隊員の指導の改善を求めた。池田本部長は「県民に深くおわびしたい。県警にも大きな責任があると痛感している」と謝罪した。

 

翁長知事は「今回の発言は2人の警官だが、裾野はとても広いのではないか」と、2警官のみの問題ではなく構造的な差別意識から発出されたとの問題意識を指摘し、「『魂の飢餓感』の上にブスンと傷つける言葉が今回の二つの言葉だ」と強調した。

 

さらに池田本部長が沖縄に赴任していた20年前と比較する形で「本土と沖縄の信頼関係が回復しつつあるということよりも、さらに溝が深くなってきているということを理解いただいているか。何ら改善はされていない」と話した。県外部隊の撤収は求めなかった。 県警関係者によると、「シナ人」と発言した大阪府警の20代機動隊員は20日、沖縄を離れ府警に戻った。

 

池田本部長は来県前の機動隊員らに(1)けが人を出さない(2)抗議参加者と作業員のトラブル防止(3)地域の交通安全(4)冷静沈着-を教育指導していると説明した。来県後も冷静沈着な対応を指導していると言い「足りていたのか、もう一回虚心坦懐(たんかい)に見直さなければならない」と述べた。

 

金城県公安委員長によると知事に対し、公安委から県警に再発防止策などを求めたことを説明した。会談後、金城氏は記者団に「県民におわびしたい。沖縄県の歴史的な経緯、背景を含め県警には十分理解していただきたい。もう一度しっかりと認識を新たに研修教育したい」と述べた。

 

池田本部長との会談は公開され、金城公安委員長らとの会談は冒頭撮影のみで非公開だった。公安委の会談が非公開だった理由について県は「公安委の性格上」と説明した。

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