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物資をつり下げて、宜野座村城原区上空を旋回する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ=7日、午後8時30分ごろ(友寄開撮影)

 

【宜野座】宜野座村城原区の民間地上空で7日夜、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが物資のつり下げ訓練を約3時間にわたって実施した。6日も訓練したことから、中嶋浩一郎沖縄防衛局長が同日夜、在沖米海兵隊訓練作戦部(G3)のテイラー大佐を直接訪問し抗議したばかり。7日午後には安慶田光男副知事が県庁に中嶋局長を呼び出し、抗議した。

 

一方、中嶋局長とテイラー大佐が面談した際、つり下げ飛行の経路について米側が「提供施設内だ」と反論していたことも分かった。6日は沖縄防衛局職員らも飛行地点が提供施設外と確認しており、米側と認識が食い違っている。

 

県や防衛局の抗議を受けながらも米軍が連日、民間地上空でつり下げ訓練を行ったことで県民の反発は強まりそうだ。當眞淳宜野座村長は8日、沖縄防衛局を訪ね、民間地上空の飛行訓練の自粛などを求める。

 

沖縄防衛局は7日夜、現地で訓練を確認し、「飛行ルートが施設外の上空を飛行しているかまでは特定できなかったが、6日夜よりも民間地から離れた場所を飛行していた」と説明。その上で「地域住民に不安を与えることのないよう求めていく」とした。

 

付近住民によると、訓練は7日午後6時20分ごろから午後9時20分ごろまで続いた。前日とは違い民家の上空を飛行しなかったものの、城原区近くの米軍ヘリ着陸帯通称「ファルコン」に近い畑や道路、空き家などがある民間地の上空を旋回したという。

 

崎浜秀正城原区長は「危険な訓練を民間地上空でしないよう抗議したのに、無視する形で繰り返すのは、ばかにしている」と憤った。

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