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体を持ち上げて角をぶつけ合うヤギ。激しい音が響くたびに、会場からは歓声が上がった=4月30日、石垣市総合体育館南側広場

 

ヤギ文化の継承や新たなヤギ肉ブランドの確立を目的に、「第1回石垣島山羊まつり」(主催・石垣島山羊生産組合)が4月30日、沖縄県石垣市総合体育館南側広場で開催された。石垣市制施行70周年記念事業の一環。多くの市民や観光客が訪れ、ヤギと触れ合ったり、ヤギ汁やヤギそばを頬張ったりして、祭りを楽しんだ。闘山羊(ヒージャーオーラセー)も催され、会場を盛り上げた。

 

祭りに参加、使用されたのは全て石垣島産のヤギ。優良ヤギ約20頭の展示もあったほか、ステージでは琉球國まつり太鼓のエイサーや高校生のダンスなどが披露された。

触れ合いコーナーで子ヤギにミルクをあげる子ども

 

子どもたちは触れ合いコーナーや展示された優良ヤギに草やミルクをあげるなどして、ヤギとの交流を楽しんだ。昼時には来場者が長蛇の列をつくり、ヤギ汁やヤギそばを堪能した。

 

オーラセーではヤギが体を持ち上げ、勢いをつけて角をぶつけ合い、迫力ある闘いを繰り広げた。観衆も、角のぶつけ合いで激しい音が響くと歓声を上げた。

 

宮國文雄組合長は祭りの成功を喜び、今後の展望について「海風で塩分・ミネラルが豊富な草で育っているので石垣島のヤギは良質だ。市場も拡大していきたい。ヤギを身近に感じてもらうため、触れ合いの場もつくっていきたい」と語った。

 

子ヤギに触ったり、草をあげたりした砂川よつ葉ちゃん(3)は「初めて触ったけど、かわいかった。小さいから、怖くなかった」とにっこり話した。

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