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外資系IT企業の日本マイクロソフト(東京)で採用部門担当として活躍している那覇市出身の普久原朝親(ともちか)さん(41)が、本社のある東京を離れ地元沖縄でノートパソコンやスマートフォンなどさまざまな端末を活用し、社外にいても業務に取り組む働き方改革を実践している。普久原さんは「働き方を見詰め直し、時代に合ったワークスタイル変革につなげたい」と、場所を問わない働き方を広げたいとしている。

 

15歳でカナダに留学した際にスポーツ事故に遭い頸椎(けいつい)損傷で車いす生活となり、その後オーストラリアで大学、大学院を修了。帰国後、金融企業などを経て、2006年に日本マイクロソフトに入社し人事本部の採用グループで主に中途採用の仕事に携わってきた。昨年8月には読谷村に移り住み、社内外の関係者との会議や、やりとりは主にスカイプ(インターネット電話サービス)や電子メールなどを活用している。

 

普久原さんは「IT(情報技術)が進歩し、どこからでも仕事ができるようになった。パソコンだけでなく、どの端末からも資料は見られる。スカイプもあるので、社内・社外とのコミュニケーションも問題ない」と説明し、本社から遠い沖縄でも変わらず能率的に働けることを体現している。

 

団塊の世代が引退し、介護などを理由に退職するケースが増えている点について触れ「どこからでも業務に取り組めるワークスタイル変革は、介護離職などの課題の解決策としても有効であり、またビジネスを成長させる手段でもある。ぜひ県内でもこのような働き方を広げたい」と意欲を語った。(謝花史哲)

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