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華やかな衣装を着こなし、チャーミングな笑顔で世界中から支持を得る「おばあちゃんモデル」がいる。沖縄県伊江村出身の渡久地恵美子さん(94)=兵庫県伊丹市=だ。孫の森千波(ちなみ)さん(36)が写真投稿アプリ「インスタグラム」に投稿したのがきっかけで、今や3万6千人のフォロワー(読者)を誇る。

 

渡久地さんが身に着けるストールやヘアバンドは、さをり織りアーティストでもある森さんの作品だ。森さんは「おばあちゃんの笑顔がもっと見たい」とモデル起用を思いつき、インスタグラムへ投稿。派手な衣装とおばあちゃんというギャップが大きな反響を呼んだ。最初は断っていた渡久地さんも「会ったことのない人からも褒められるとうれしかった」と今では慣れた様子でポーズを決める。

 

渡久地さんは中学で伊江島を離れ、戦時中は横浜で激しい空襲を経験した。終戦とともに沖縄へ戻った後、35歳のときに夫が仕事中のけがで急死。女手一つで5人の娘を育て、54歳で兵庫に住む娘のところに移り住んだ。波乱の人生を振り返り「昔の苦労も忘れるくらい、今が一番幸せ」と渡久地さん。孫の横でとびきりの笑顔を見せた。

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