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10周年の特別展で、全長5メートルのリュウグウノツカイの剥製に見入る来館者=1日、沖縄県那覇市の県立博物館・美術館開館

 

沖縄県の那覇市おもろまちに開館して10周年を迎えた沖縄県立博物館・美術館(田名真之館長)の記念イベントが1日、同館で開催された。特別展「海の沖縄」「彷徨の海」の開会式が開かれたほか、記念式典では同館の愛称「OkiMu(おきみゅー)」と、マスコットキャラクター「おきみゅーちゃん」が公表された。関係者らは文化や芸術の振興をけん引してきた功績を振り返り、今後の発展を誓った。

 

開会式には沖縄県の翁長雄志知事、日本博物館協会専務理事の半田昌之さん、台湾美術院院長の寥(りゅう)修平さんらが参加。特別展は海をテーマに生物や考古、美術工芸などの資史料を展示。全長5メートルのリュウグウノツカイ、シャコ貝製のおのなど貴重な展示に多くの来館者が見入った。

 

愛称を発案したのは那覇市在住の会社員、比嘉三恵さん(44)。「おきなわのミュージアム」という言葉の略称から名付けた。マスコットキャラクターの制作者は那覇市在住のイラストレーター、濱口南子(なんし)さん(24)。同館の外観をモチーフに、親しみやすいキャラクターを描いた。

 

同館によると10年間の総来館者数は約450万人。田名館長は「アジアへ広く目を向けた展示会を展開したい」と語った。

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