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「沖縄発で布団洗い文化をつくる」と意気込みを語る森下洋次郎社長=19日、南風原町のフトン巻きのジロー津嘉山店

 

ランドリージロー(南風原町)が展開するコインランドリー「フトン巻きのジロー」が、セルフ式で敷布団が丸ごと洗えるという新たなサービスを前面に、創業1年半で本島中南部に8店舗と拡大している。森下洋次郎社長(40)は東京でITコンサルタント会社を経営する傍ら、沖縄のコインランドリー業界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主だ。「ガラケーからスマホに一気に変わったように、布団洗いを文化として定着させたい」と沖縄発の全国展開に挑んでいる。

 

「フトン巻きのジロー」は衣類から布団、カーペットまで洗濯・乾燥できる容量35キロの大型機を店舗に並べ、洗練された店構えや仕上がりにこだわるなど、既存の手法にとらわれない発想で急伸を見せる。今後、フランチャイズ方式で2020年までに県内100店展開の目標を立てる。

 

森下社長は米国勤務を経てITコンサルタント会社を起業したが「めちゃくちゃ変化が速い業界で、永続的な産業をつくりたかった」と思い至った。異業種参入について「コインランドリーは統計では全世帯の10%しか利用していないにもかかわらず、産業として成り立っている。マーケティングの手法を入れて残る90%の部分で勝負できれば成長産業になる」と着想を語る。

 

独自の市場環境に可能性を感じて沖縄を選び、16年7月に糸満市内に1号店を出店した。自ら店頭で利用者の反応を聞くなど試行錯誤を繰り返した。「子のぜんそく対策などハウスダストを防ぐには寝具の清潔さしかない。クオリティーを上げるのは機械、洗剤、水の3点」と強調し、大型洗濯乾燥機のメーカーごとの性能を比較し、洗浄・殺菌・消臭の効果を試してマイナスイオン水による独自の様式にたどりついた。

 

布団の丸洗いは綿がよるなどの課題があったが、面ファスナー式のバンドで巻いて固定することで型崩れを解消した。女性でも手軽に扱え、布団を傷つけないバンドなど改善を重ねた。沖縄ならではの「フトン巻き」というキャッチコピーやCM戦略、幹線沿いの店舗立地など、IT分野で培ったマーケティング戦略を総動員する。

 

敷布団を丸洗いできる大型機は1回1500円。「仕上がりに驚く利用者の反応を見て手応えを感じた。最終的にはワンコイン500円で布団洗いができる社会づくりを目指す」と意気込み、株式公開を通じた全国展開を見据える。