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ゆんたく会を開いて、海外の視点から沖縄を語るちむぐくるアクションの(左から)東新川藤佳さん、平良美乃さん、徳森りまさん、新垣・照屋・フェデリコ・さとしさん=20日、沖縄県浦添市のベッテルハイムホール

 

沖縄の基地問題などを幅広い視野で考え、問題解決につなげようと、世界各地に住むウチナーンチュを中心に活動する「ちむぐくるアクション」が動きだしている。20日には、沖縄県浦添市のベッテルハイムホールでゆんたく会「新しく沖縄を語る」を開催した。ペルーなどで活動する呼び掛け人の徳森りまさん(30)=那覇市出身=は「世界から得た新しい知恵で、沖縄の不条理な現状を変えたい」と意気込む。

 

徳森さんは1月12日まで、青年海外協力隊の隊員としてコロンビアとペルーに派遣されていた。期間中は、沖縄戦や沖縄の基地問題に関する勉強会を個人的に開催した。ペルーでは意外にも沖縄戦や基地問題を知らない県系人が多く、沖縄の現状を知ると「国際NGOを頼ってはどうか」と新しい提案が上がったという。

 

内戦を経験したコロンビアなどでは、県系人でなくとも沖縄の現状に心を寄せる人もいた。「沖縄が歴史的に背負い続けている“痛み”に共感する人は世界にたくさんいる」。その気づきが活動につながったとする。

 

米カリフォルニア州のパシフィカ大学院大学で社会心理学を研究する東新川藤佳さん(30)=浦添市出身=も立ち上げに携わった。帰国中だった12月には嘉手納飛行場周辺でパレードを開催。20日のゆんたく会にはパネラーとして登壇した。アメリカに住むウチナーンチュから受け取った「しまくとぅばがなくなること、辺野古の海が埋め立てられることに心が痛む」との手紙を紹介した。

 

ちむぐくるアクションの参加者は、ウチナーンチュに限らず「沖縄の痛みに共感できる“ちむぐくる”のある人」という。東新川さんは「団体や組織ではなくネットワーク。まず行動を起こすことが大事だ」と話す。徳森さんと東新川さんは、2月にペルーで開かれる「第6回世界若者ウチナーンチュ大会」最終日の沖縄まつりや、日系人協会主催のイベントで沖縄戦の歴史や命どぅ宝の理念を紹介する予定。フェイスブックのページ「ちむぐくるアクション54」で情報共有の輪を世界中に広げていく。

 

徳森さんは「政府に声を上げても届かない沖縄と同じように困っている地域が、人権問題として国際的な支援を受けている。沖縄を思う世界中の人とつながることで新しいアプローチができるはず」と活動に期待を込めた。(田吹遥子)