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飲酒がらみで救急搬送された未成年者が2017年の1年間で少なくとも43人いたことが、琉球新報が沖縄県内救急医療機関へ行ったアンケート調査で16日までに分かった。18、19歳で22人(51%)を占めるが、中学生以下に相当する15歳以下も12人(28%)いた。交通事故や意識障害などで命にかかわる事例もあった。低年齢から飲酒できる環境があり、飲酒によって県内の少年少女の身体に危険が及んでいる実態が浮かび上がった。

 

福岡県の救急医療機関でも勤務経験がある県立南部医療センター・こども医療センターの梅村武寛救急救命センター長は「県外では飲酒がらみで10代が搬送される事例はまれだ。小中学校の年齢ではほとんど聞かない」と述べ、搬送数自体の多さや、低年齢層も一定数いることが沖縄の特徴だと指摘した。

 

搬送理由はアルコール中毒(疑い含む)が30人で、飲酒運転に伴う事故などの事件・事故が9人、その他が4人だった。飲酒だけでなく、飲酒に伴う事件・事故の危険にもさらされている。

 

年齢別では19歳が最も多く12人、次いで18歳が10人、17歳が6人、12歳以下が4人、13、15、16歳がそれぞれ3人、14歳2人となっている。男女別は男性が26人、女性が17人。

路上で倒れていたのを通行人が発見し、通報した事例もあった。処置の遅れによる重症化や、事件・事故に巻き込まれる可能性があり、医療関係者は飲酒による子どもの「路上寝」の危険性も指摘している。

 

最年少は1歳で、誤飲が原因。居酒屋で家族と食事中、ジュースと誤って出された酎ハイを飲み、10歳が搬送された事例もあった。これらの事例から、アンケートでは、子どもと酒の近さを懸念する声もあった。

 

調査は救急医療センターなどがある県内25の医療機関を対象に実施。20医療機関から回答を得た。(「彷徨う」取材班)