(写真・神奈川新聞)

知的障害のあるイラストレーター横溝さやかさん(31)=茅ケ崎市在住=が、出身地・伊勢原市の日本遺産「大山詣(まい)り」をPRするポスターを完成させた。市の依頼を受け、大勢の観光客であふれる大山のにぎわいを明るくコミカルに描いた。

 

横溝さんは障害者が創作活動を行う平塚市の福祉施設「studio COOCA(スタジオクーカ)」に所属し、イラストや紙芝居などを制作している。

 

2016年には国立新美術館の「ここから-アート・デザイン・障害を考える3日間」展に出品し、五輪、パラリンピックを控えた東京の活気ある街並みを描いた。高い評価を受け、17年にはスポーツ庁の障害者スポーツを支援する企業の認定ロゴマークもデザイン。バルセロナ五輪・女子マラソン銀メダリストの有森裕子さんらとともに文部科学省の「障害者の生涯学習推進スペシャルサポート大使」も務めている。

 

今回のポスターは日本遺産をPRしようと伊勢原市が企画した。「山や自然に特にこだわった」という横溝さん。子どものころに家族と訪れた記憶や写真をもとに、大山阿夫利(あふり)神社やケーブルカー、こま参道など緑あふれる風景を描いた。観光客や出迎える神職、土産物店の従業員といった大山の人々に、動物も加え、生き生きとした情景を浮かび上がらせた。

 

横溝さんは「大山を訪れるたくさんの人に見てもらいたい」と話している。

 

市はB1判350枚、A2判1200枚を制作し、公共施設や学校などに掲示。A4判のチラシも2万2千枚印刷し、配布する。

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